生命保険は、ご家族が「請求」して初めて支払われます。保険会社が自動で振り込んでくれるわけではありません。証券が見つからず、加入していたことに気づけないまま時効を迎えてしまう——そんな請求漏れを防ぐために、加入の有無を一括で調べられる制度と、請求の手順、税金や相続放棄との関係までをまとめました。
まず知っておきたいのは、保険会社が亡くなった事実を自動で把握して支払ってくれるわけではない、ということです。生命保険金は、受取人となっているご家族が「契約を見つけて、自分で請求する」ことで初めて支払われます。故人がどこの会社に、いくらの保険に入っていたかを家族が知らなければ、そのまま気づかれずに終わってしまうことも少なくありません。
証券が手元にあればいちばんですが、見つからないことも多いものです。次のようなところに手がかりが残っています。あわてず、少しずつ確認していきましょう。
手を尽くしても契約先がわからないときに頼れるのが、生命保険協会が運営する「生命保険契約照会制度」です。故人が契約者・被保険者となっている生命保険契約の有無を、協会に加盟する生命保険会社(かんぽ生命を含む)へ、一度の申請でまとめて確認できます。
契約が見つかったら、その保険会社へ連絡して請求します。照会制度でわかるのは「契約の有無」までで、保険金はそれぞれの会社への請求が必要です。一般的な流れは次のとおりです。
受取人が指定された死亡保険金は、受取人ご本人の固有の財産として扱われます。そのため、故人に借金が多く相続放棄をした場合でも、原則として保険金は受け取れます(相続財産そのものではないためです)。一方で税金の計算上は「みなし相続財産」として相続税の対象になりますが、法定相続人が受け取る死亡保険金には「500万円 × 法定相続人の数」の非課税枠があります。
ここまで見てきたとおり、請求漏れは「家族が契約を知らない」ことから起こります。だからこそ、加入先・証券番号・受取人を、もしもの時にご家族がたどれる形で残しておくことが、いちばん確実な備えになります。言守なら、加入している保険の一覧を、あなたの端末(スマホ)の中で暗号化してから保管できます。サーバーに届くのは暗号文だけで、鍵は運営側に存在しないため、運営でさえ中身を読めません(ゼロ知識)。生前は本人だけが見られ、もしもの時にだけ、あなたが選んだご家族へ届きます。ご家族は保険の存在を漏れなく把握でき、請求までスムーズにたどり着けます。入力・保管はずっと無料です。
どの会社に入っているか全く分かりません。
身近な手がかり(通帳の引き落とし・保険会社からの郵便・勤務先の団体保険など)で見つからないときは、生命保険協会の「生命保険契約照会制度」を使えば、加盟各社への加入の有無を一度の申請でまとめて確認できます。
照会制度を使えば、すぐ保険金が出ますか?
いいえ。照会制度でわかるのは「契約の有無」までです。見つかった保険会社へ、別途、保険金の請求手続きが必要になります。
相続放棄をすると、生命保険金も受け取れなくなりますか?
受取人が指定されている死亡保険金は、受取人固有の財産として扱われるため、原則として相続放棄をしても受け取れます。ただし税金上の非課税枠の扱いなどは変わるため、迷う場合は専門家にご確認ください。
生前にできる備えは何ですか?
加入先・証券番号・受取人を、ご家族がわかる形で残しておくことです。言守なら端末内で暗号化して安全に保管でき、もしもの時にだけご家族へ届くので、請求漏れを確実に防げます。